清潔感は、才能じゃなくて「段取り」で作れる

40代を過ぎると、急に気になるものがある。

腹まわり。髪のボリューム。老眼。健康診断の数値。
そして、におい。

若い頃は、多少汗をかいても「まあ男やし」で済んでいた。いや、正確には済んでいたと思い込んでいただけかもしれない。周りの人が大人だっただけである。

オッサンのにおい問題は、なかなか厄介だ。自分では分かりにくい。でも周りには伝わりやすい。しかも「ちょっと臭いますよ」とは、誰も言ってくれない。

つまり、におい対策とはマナーであり、自己防衛であり、少しだけ愛である。

清潔感のあるオッサンは、それだけで周囲を安心させる。逆に、どれだけ仕事ができても、どれだけいい時計をしていても、近づいた瞬間に「うっ」と思われたら、だいぶ損をしている。

だから今回は、オッサンの消臭事情について考えたい。

ポイントは、香水でごまかすことではない。
まず「においの元」を減らす。
そのうえで、必要なら少しだけ香らせる。

この順番を間違えると、焼肉屋の帰りに柔軟剤をかぶったみたいな、よく分からない仕上がりになる。

まずは風呂。ボディーソープを軽く見ない

消臭の基本は、やっぱりお風呂である。

当たり前すぎて面白くないが、ここを飛ばして香水に行くと事故る。だいたいの事故は、基礎を飛ばしたところから始まる。人生も、消臭も、だいたい同じである。

特に40代以降は、汗そのものよりも、皮脂や古い角質がにおいの原因になりやすい。首の後ろ、耳の裏、胸まわり、背中。このあたりはいわゆる“加齢臭ゾーン”で、若い頃より丁寧に洗った方がいい。

ただし、ゴシゴシこすりすぎるのもよくない。肌が乾燥して、逆に皮脂が出やすくなることもある。ナイロンタオルで人生の汚れまで削り取る勢いで洗う必要はない。

大事なのは、消臭系・薬用系のボディーソープを使って、泡でしっかり洗うこと。

たとえば、エージーデオ24メン 薬用メンズボディクレンズのような、男性向けのにおい対策を意識したボディーソープは使いやすい。強い香りでごまかすというより、まずは汗や皮脂をきちんと落とすための道具として考えるといい。

「いい匂いの男」になる前に、まず「嫌なにおいがしない男」になる。
これが大人の順番である。

朝は口臭チェックから始める

洗面台で歯ブラシとマウスウォッシュを持つ40代男性
朝の口臭チェックとデオドラント。オッサンの清潔感は、出かける前の段取りで決まる。

朝のにおい対策で、意外と大事なのが口臭だ。

寝起きの口の中は、なかなかの荒野である。自分では慣れてしまっているが、朝イチの会話、車内、エレベーター、商談前など、口臭が出る場面は多い。

歯磨きは当然として、できれば舌も軽くケアしたい。舌ブラシを使うか、歯ブラシで優しく。力を入れすぎると舌を傷つけるので、ここも人生と同じで、力任せはだいたいよくない。

その後にマウスウォッシュ。

たとえば、ザ・ブレスコ マウスウォッシュのようなタイプを朝のルーティンに入れておくと、人と会う日の安心感が違う。

ただし、マウスウォッシュも万能ではない。虫歯や歯周病が原因の口臭は、根本的には歯医者案件である。そこを液体でねじ伏せようとすると、だんだん自分でも何と戦っているのか分からなくなる。

脇は朝に仕込む。汗をかいてからでは遅い

脇のにおい対策は、朝が勝負である。

汗をかいてから慌ててスプレーするより、出かける前に制汗剤やデオドラントを仕込んでおく方がいい。

たとえば、デオナチュレ 男ソフトストーンWのようなスティックタイプは、朝の着替え前に使いやすい。手軽で、スプレーのように周囲へ広がりにくいのもいい。

ここで大事なのは、香りで勝負しないこと。

脇にフローラル、服に柔軟剤、首に香水、カバンに居酒屋の残り香。
こうなると、もはや誰が主役なのか分からない。

デオドラントは、あくまで無臭に近づけるための道具。
オッサンの清潔感は、静かに効いているくらいがちょうどいい。

加齢臭ゾーンは、首・耳裏・胸・背中

加齢臭という言葉は、なかなか残酷である。

「あなたも大人になりましたね」と言われているようで、全然うれしくない。
でも、現実として40代以降は皮脂のにおいが変わりやすい。

特に注意したいのは、首の後ろ、耳の裏、胸元、背中。ここはお風呂で丁寧に洗うだけでなく、朝の着替え前にケアしておくと安心感が違う。

このあたりの対策として、デ・オウ 薬用プロテクト デオドラントロールオンのようなロールオンタイプを使うのも一つ。首まわりや胸元など、気になる部分にピンポイントで使いやすい。

あとは、体だけでなく布も大事である。
枕カバー、肌着、シャツ、ジャケット。体をきれいにしても、枕カバーが熟成されていたら台無しだ。熟成していいのはチーズとワインくらいで、枕カバーは違う。

ボディーシートには作法がある

オフィスの洗面スペースでボディーシートを使う40代男性
ボディーシートも香水も、やりすぎないのが大人の作法。清潔感はさりげなく。

夏場や外回りの日に、ボディーシートはかなり頼れる。

ただし、使い方には作法がある。

人前で首から腕まで豪快に拭き始めると、清潔感というより「脱衣所の人」になる。会社のデスクでやるなら、せめてトイレや洗面所で。拭く場所も、首の後ろ、胸元、脇、腕まわりくらいにしておくとスマートだ。

ボディーシートは、正直好きなものでいい。
ただし、香りが強すぎるものは少し注意したい。「さっき拭きました!」という主張が強いと、それはそれで少し恥ずかしい。

大人のボディーシートは、使ったことを気づかれないくらいがちょうどいい。

最後に香水。足すのは“少しだけ”

ここまでやって、ようやく香水である。

香水は、においをごまかすものではなく、清潔な状態に少し印象を足すもの。
だから、汗や皮脂のにおいが残ったまま振りかけると、だいたい混ざって変なことになる。

使うなら、朝の清潔な肌にワンプッシュ。
場所は、手首、胸元、腰まわりあたり。首につけると香りが強く出やすいので、慣れないうちは避けてもいい。

おすすめは、空中にワンプッシュして、その下を軽くくぐる方法。
「俺、香水つけてます」ではなく、「なんか清潔感あるな」くらいで止める。

オッサンの香水は、気合いを入れすぎると夜の店感が出る。
あくまで昼間に使える、軽めの石けん系、シトラス系、ウッディ系くらいがちょうどいい。

におい対策は、自分を雑に扱わない練習

オッサンの消臭は、モテるためだけの話ではない。

家族に嫌がられない。
職場で距離を取られない。
商談で変なハンデを背負わない。
そして、自分自身をちょっと丁寧に扱う。

やることは難しくない。

夜はボディーソープでちゃんと洗う。
朝は歯磨きとマウスウォッシュ。
脇にはデオドラント。
加齢臭ゾーンを意識する。
ボディーシートをカバンに入れる。
最後に香水は、必要なら少しだけ。

これだけで、かなり変わる。

清潔感は才能ではない。
段取りである。

そして40代以降のオッサンに必要なのは、若作りではなく、ちゃんと整えている感じだと思う。

においを制する者は、たぶん夏を制する。
いや、そこまで大げさではないかもしれない。
でも少なくとも、エレベーターで少し胸を張れる。

それだけでも、今日のアップデートとしては十分である。

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